うつ状態を改善する

女性

イライラをコントロール

うつ状態と診断されると、精神科や心療内科では一般的に抗うつ薬を処方されます。しかし副作用や離脱症状が心配な場合には、抑肝散を選ぶという方法もあります。抑肝散には自律神経をコントロールする作用があり、イライラや怒りなど神経が過剰に興奮した状態を抑えることができます。うつと興奮は反対のように感じられるかもしれませんが、怒りを上手に発散できないと自分自身を傷つけ、結果として激しく落ち込んでしまうことがあります。仕事がうまくいかずにイライラしがちな方や、セクハラやパワハラで怒りをぶつける相手がいない方は、抑肝散で心を穏やかに保つことにより、うつ状態の改善が期待できます。興奮を鎮める作用があることから、不眠症や夜間の頻尿にも処方されることがあります。また認知症の影響で怒りっぽくなったり徘徊癖が出たりする高齢者にも適当な薬とされています。いずれにしても神経が繊細で興奮しやすい方には、抑肝散が向いていると言えるでしょう。心に作用する漢方薬は抑肝散だけでなく、加味逍遥散や四逆散などいろいろな種類があります。ひとりひとりの症状や体質によって使い分ける必要があるので、専門家の診断を受けた上で自分に合った薬を選ぶことが大切です。漢方薬は効き目が穏やかな代わりに副作用が少ないと言われますが、必ずしもそうではありません。西洋医学の薬と同じぐらい即効性が高く、副作用に注意が必要な漢方薬もあります。抑肝散は抗うつ薬に比べれば即効性はありませんが、効果が十分に期待できることから保険の適用が認められています。近年ではネットなどを通じて漢方の知識が広まったせいもあり、精神科や心療内科でも抑肝散の処方を希望する方が少なくありません。医療機関で抑肝散の処方を受けた場合、費用は1回あたり2?3千円ぐらいで、保険が適用されれば3割負担となります。これに診察費や交通費が加わるため、市販薬を利用した場合も、だいたい同じぐらいの費用がかかると考えてよいでしょう。市販薬と処方薬は全く同じ場合もありますが、市販薬のほうが有効成分は少なめで、そのかわり副作用の恐れも少ないのが普通です。心や体の不調を感じたら市販薬を試してみて、十分な効果が実感できないときは医師に相談するという方法もあります。一般に処方される抑肝散は煎じ薬ではなく、飲みやすい顆粒状になっています。副作用が少ない漢方薬とはいえ、最大の効果を発揮させるためには用法と用量をしっかりと守る必要があります。

Copyright© 2018 抑肝散を服用する時のポイント【医師の指示を守って正しく服用する】 All Rights Reserved.